点眼薬による緑内障の治療
点眼薬による治療
緑内障治療は何よりも早期発見が第一です。
自覚症状が出るのは、かなり進行してからです。40歳をすぎたらできるだけ眼底検査をお受け下さい。
緑内障は遺伝的な傾向っもみられますので、血縁者に緑内障の方がいらっしゃるならば、より注意が必要です。
緑内障の治療は、眼圧をできるだけ下げて、視神経が傷つかないようにすることです。急激に眼圧が上昇する急性緑内障の治療は手術が第一ですが、それ以外の慢性緑内障の場合には点眼薬で眼圧を下降させます。
緑内障の薬にはいろいろなタイプがあります
- 房水(目の組織に酸素や栄養を与え、目の中のいらなくなった物質を運び、目の形を保つ働きをしている液体)が作られるのを抑える薬
- 隅角からの房水の排出を促す薬
- 隅角以外からの房水の排出を促す薬
- 瞳孔を縮めて隅角を広げる薬
- 循環を改善して視神経の働きを助ける薬
正しい点眼方法
1回に1滴、2滴以上は無駄になってしまいます。
点眼したらまばたきせずに、静かに目を閉じて、1~2分そのままにして薬が吸収されるのを待ってください。
2種類以上の点眼薬を使用する場合は、5分以上あけてください。
光や温度に弱い点眼薬があります。付属の袋に入れて直射日光の当たらない場所に保管していただくこと、また冷蔵保存すべきものは冷蔵庫に保管してください。
1種類の点眼薬から治療をはじめ、定期的に眼圧検査や視野検査を行いその効果を判定させていただきます。効果が不十分な場合には薬を変更したり、2種類、3種類と薬を追加させていただきます。